人に言えない妄想を晒せ
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41 名前: 喪ゲ名無しさん 2010/01/13(水) 06:17:55
黒歴史ノートが発掘されたのでさらしてみる。
近未来を舞台にしたSFっぽいもの。主人公は若い女性。
目が覚めたとき記憶のすべてを失っていた主人公は、
元科学者だという中年男性と共に、暴走したアンドロイドを始末する任務を負わされる。
期限は一週間。
それを一秒でも過ぎればチョーカー型の爆弾の起爆スイッチが入る設定になっていた。
爆弾は目覚めた直後、男性の手によってセットされたもので、
その事実に抗議する主人公だったが男性は聞く耳を持たない。
同じタイプの爆弾を着けている男性とこのまま一週間後の心中を選ぶか任務を全うするか。
無茶苦茶な二択を前に、主人公は任務を全うすることを選んだ。
迫るタイムリミットの中、主人公達は着実にアンドロイドの破壊を進めていく。
だが不運が重なり主人公は左腕が吹き飛ぶほどの怪我を負う。
傷口から露になったのは鉄とコード。
――主人公自身もアンドロイドだったのだ。
負傷した主人公を修復する男性。
かつてロボット工学博士として第一線で活躍していた彼の口から徐々に今回の任務の真実が語られる。
およそ20年前、脳の可能性を他分野に応用する目的で、様々な分野の研究者達がチームを作っていた。
チームには男性の妻も在籍しており、彼女の研究テーマは「生体コンピューター」。
脳の演算能力をフルに活用したスーパーコンピューターの開発だった。
だが、研究は徐々に倫理的な一線を越え、脳を直接取り出す計画へシフトしつつあった。
この動きに猛反対した全研究メンバーは、研究の中止と資料の破棄を宣言する。
しかし、時既に遅く、軍による資料の保管と
研究の継続に邪魔なチーム全員の処分が実行に移された。
一人、また一人と処分されていく中、二人の子供達だけでも
生き延びて欲しいと尽力するが、願いも虚しく爆破に巻き込まれ、
男性は重症、子供達の行方も不明となった。
運よく軍の手を逃れた男性は失意の底に沈みながらも、
子供達が生きている希望だけを支えに隠れ住んできた。
生体コンピューター計画。
そのメインである「マザー」コンピューターに掛けて、
アンドロイドにはコードネームが与えられていた。
UNCLE、GRANDPA、SISTER、COUSIN。
それはちょうど、チームがもしもひとつの家族だったなら、という
空想を絵にした子供の名づけ方そのままだった。
そして、主人公の項に押されたコードネームはDAUGHTER。
主人公は成長した男性の実の娘だったのだ。
男性はコードネームを確認するまでもなく、妻に瓜二つの主人公に、
自分の娘であること、そして軍の手に落ちアンドロイドとして改造されたことを悟っていた。
自分が死亡すれば、修理が出来る者も的確に処分できる者もいなくなる。
だから爆弾をセットすることで娘がヒトである内に逝けるようにした。
男性自身よりも一日だけ長いタイムリミットを与えて。
男性は残された最後の一日で、成し遂げられなかった資料の破棄と
生体コンピューターになった妻と共に消滅に向かうと言う。
必死でとめる主人公。
だが男性の決意は固く止めることもできなかった。
ならば、男性が主人公に与えたたった一日の自由を、男性と共に生きることに使うと宣言する。
そのために死なせたりはしない。私があなたを生き延びさせる。
僅かでも希望があるのなら諦めない。だからあなたも諦めるなと檄を飛ばす。
それはあの事件で、確実に狙われていた彼女の手から
子供達を託された別れ際に告げられた台詞と同じだった。
同じ顔で同じ眼差しで告げる言葉に男性は抗うことができず、共に研究所へと赴くこととなる。
長すぎたので端折ったけど、
男性は脳の一部が機能していれば動く代替人体(アンドロイド)の開発に成功していて、
主人公達が戦っていたのは処分の際にアンドロイドに再利用された研究チームのメンバー達だとか、
突入した研究所でも二つばかりドンデンやら伏線回収があったりする。
当時覚えたての家族関連の英単語を使いたくてしかたがなかったことと、
daughterのつづりを覚えきれてなかったことが文面からぷんぷん臭ってますた。orz