ちんこ日記 2冊目
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164 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2008/05/11(日) 18:38:33 ID:FvZM5GLe0
○月×日
あなる君とケンカした。
「ちんこなんて名前、変なの。
三文字で最後にコが付くなんて、女みたいじゃないか」
とからかわれて泣きそうになった。
あなるだって、変だ!と言い返そうとしたら、
「あなるはあぬすとも言う。ユスティニアヌスとかセバスティアヌスとか、
偉い人の名前にいっぱいつけられてるんだぞ」
と偉そうにされて、結局口で負けてしまった。
それだけじゃない。
「そんなの、気にするなよ」
と慰めてくれたふぐり君に、
「ふぐりなんて変な名前!」
と八つ当たりしてしまったんだ。
僕は最低な奴だ。
ふぐり君はむっとして、
「『ふぐり』は、あの鈴木亜久里さんによく似た立派な名前だ。
それにキンタマとも言う。キンタマはインドネシアのキンタマーニに通じる。
キンタマー二はサンスクリット語でチンターマニ、無限の価値を持つ宝珠のことだ。
馬鹿にすると許さないぞ」
と怒ってしまった。
踏んだり蹴ったりな一日だった。
けど、ものすごく惨めになって一人で泣いてたら、こっそり
ふぐり君が本を届けてくれた。「小野妹子」の伝記だった。
読んで、元気になった。
あなる君だって、あんなこと言うなんて、きっと嫌なことがあったんだと思う。
明日はちゃんと、二人にあやまれるだろうか。
167 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2008/05/16(金) 03:26:01 ID:LxyEwnik0
勝手に>>164のつづき
○月×+1日
僕はあやまることができた。
あやまるべき時にはあやまらなくちゃいけない。
その通りだ。
その通りなんだけど、僕は、僕は、何だか、自分が情けなかった。
僕はあやまるべきだったんだし、あやまることができた、
でも、とにかく、何だか、情けなかった。くやしかったんだ。
昼、御主人様は「仲良しさん」と隣合わせの席についた。
去年の学園祭で仲良しになってから、二人でできるだけ同じ講義を
とるようにしている。教室ではいつも一緒にすわる。
「一般教養」というのが終わってしまったら、「年度」というのがかわってしまったら、
もう、あまり一緒にはいられないらしい。
「仲良しさん」ちんこは、
━━どうしたの、今日は元気がないみたいじゃないか
と言った。
察しがいい。
いつも感心してしまう。
僕は昨日のことを「仲良しさん」ちんこに話した。
途中、あなる君が何か言いかけたけれど、順番順番、と
僕の話をまず第一に聞いてくれた。
━━へええ、ちんこが変な名前かあ、これまで考えもしなかったよ。
ふうむ、君、聞いたことないかな?
「仲良しさん」ちんこは、ぱああっと英語で何か言った。
よく聞き取れなくて、「もう一回、ゆっくり」と頼んだ。
━━"What's in a name? That which we call a rose By any other name would smell as sweet."
ジュリエットの台詞だよ
━━どういう意味なの?
━━「名前が何だというの? 薔薇をどんな名で呼ぼうと、そのかぐわしさに変わりはない筈だわ」
ってなとこかな。そうだ、ほら、ファリシズムって、君、聞いたことない?
━━知らない。それ、なに?
━━木を削り石を刻んで、僕達ちんこをかたどった像を造り人はあがめるんだ。
人体の他のところが信仰の対象になったとはあんまり聞かないな。
おれはちんこだぞっていばるのも変だけど、ちんこなんだって卑下することも、僕は納得できないね
御主人様と「仲良しさん」はもっと仲良しになればいいのに。
もっともっと仲良しになればいいのに。
ちんつぶ 2
posted by moge at 18:23
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