俺の原稿に必要なのは

修羅場中の珍事【10】
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473 名前： 珍事 [sage] 投稿日： 2007/08/07(火) 20:29:45 ID:hOhPsJ880

オタ友達に告られて付き合い始めて数年。

お互い関心の薄いジャンルで日付も違うため、
いつもミケ前は音信不通になっていた。

去年の冬、初めて彼氏から「おちるかも」とメーールが来た。
自分のは入稿済みだったので、全力でカレーを作って
彼氏の部屋に殴りこみトーンと葱を切る日々を過ごした。

徹夜三日目。

エロ原稿のせいか、私が台詞を間違えないようにと音読しながら
文字打ちしていたせいか、一時かなり不穏な空気が流れた。

やがて勢いだか気の迷いだかで押し倒されたものの、相手の頬を張って

「ろくな事にならないから修羅場に余計なことを考えるな！
　今はその白い原稿だけにお前の全エナジーを注げ！」

と、冷静にPCに向き直った。そして音読を続けた。

締め切りには無事間に合い、二人で冷凍していたカレーの残りを食いながら、

「俺の原稿に必要なのはお前だ」

とプロポーズされた。

「私の原稿にお前は必要ない」

と返したものの、秋に入籍予定。

そして今、彼氏の原稿の最古の追い込み中

ああはははバカヤロウコピ本配布とかすんなばかやろう予告とかすんなボケ。
一週間前入稿の私を見習えあばばああぁかかぁはくぁｄふぁめだねむいしぬ