2007年03月14日

紅の騎士

自分が昔描いた原稿を見返して悶え苦しむスレッド9
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244 名前: 悶1/2 [sage] 投稿日: 2007/03/06(火) 02:30:45 ID:SqxOJFq20

高校生の時にハマっていたジャンル(ナマモノ)のパラレル設定で
考えてた話を思い出してしまったので投下。

長文で読みづらくて申し訳ない。

世界設定はよくあるファンタジー系で、
「赤の国」「白の国」「黒の国」という3国を舞台にした、
自分の頭の中ではノート4〜5冊くらいになる予定の長編小説だった。

赤の国:優秀かつ国民からの人望もある名君が納める国家。
    他国との貿易を主に、商業・工業で栄える大国。

白の国:羊毛や絹などの織物、農業なども営んでいる国家。
    土着の宗教的な信仰も厚く、巫女や踊り子などによる伝統芸能も盛んで
    小国ながらもそれなりにマターリ栄えている。

黒の国:寒冷気候に加え、岩山や砂漠などの痩せた土地の多い国家。
    そのため国益は用兵や軍事、武器開発などがメイン。
    国交というよりは侵略で国土を延ばしている暴君の納める、
    これまた大きな国。

他にも、水の豊かな地域で農業・漁業の盛んな、
平和な「青の国」とかいろいろあったけどとりあえず割愛。


主な登場人物

A:赤の国の若き王子。容姿端麗の好青年かつ文武両道で、
  名君の跡継ぎとして国民からあつく期待されている優秀な人物

B:白の国の踊り子兼巫女のようなことをしている青年
  (男が巫女とかは、白の国では別に特別なことではない)
  華奢で、中世的な雰囲気。歌がべらぼうに上手い。

C:赤の国の騎士団(紅蓮騎士団とか赤竜騎士団とかそんな名前だった気がする)
  の団長を務める青年。A王子とは幼馴染でもある。
  若いながらも卓越した剣術とリーダーシップで団員からの
  信頼を一身に集めている。

また、赤の国には「紅(くれない)の騎士」の伝説があり、

「国と王と国に住まうすべての者に危機が訪れたとき、
 紅の騎士が『赤の宝剣』を手に取り、魔を退け国を救う」

と言われている。
C団長こそ、その紅の騎士に一番近い男であると名高い。

この世界観なんかは今でも気に入っているのでいつか活用したいとは
思ってるんだけど、とにかくまぁ、この世界で大小さまざまな事件なんかが
起きてる。

一番チカラを入れていたのは当然クライマックスに起きる事件。


245 名前: 悶2/3 [sage] 投稿日: 2007/03/06(火) 02:33:59 ID:SqxOJFq20

ことの発端は、黒の国が中立国の白の国にまで勢力を
伸ばそうとしてきたことにある。

白の国は軍事力もないし、そもそも中立。
なので表立って他の国と結託とかできない。

そんな中、人質というか使者として巫女青年のBを赤の国に
差し出すことによって、対価として赤の国から自衛するだけの
戦力を借りるという名目で協定を結ぶ。

赤の国王はBを客人のように迎え入れ、A王子の話し相手兼
身の回りの世話みたいな感じで仕事を与える。

A王子とBは交友を深め、幼馴染のC団長とともに親友のひとりに。


246 名前: 悶3/3 [sage] 投稿日: 2007/03/06(火) 02:36:18 ID:SqxOJFq20
そんなある日、ついに黒の国が本格的に赤の国へと戦争をけしかける。
しかも宣戦布告と攻撃開始が同時の、悪意ある殴りこみ。

王族、護衛隊は街の人々を城に避難させ、C団長ひきいる騎士団は
街の最前線で敵をくいとめる。

侍女や老人、子供などと一緒に、Bを城の安全な宝物庫に
隠そうとするA王子に自分も戦うというB。

しかし大切な使者を戦争に巻き込めないと、部屋の扉をとじるA王子。
そしてA王子ら王族も自ら剣を取って戦いに出る。

しかし黒の軍勢は多く強力で、ついには城内への侵入を許してしまう。

あちこちから聞こえる悲鳴と怒号に、Bはいてもたっても居られなくなって
宝物庫にあった大剣を手に取り走り出す。

剣術など習ったことのないBはとにかく力任せ(というか遠心力)に
剣を振り回して黒の兵をなぎ倒していく。

そして城のテラスまでたどり着いたとき、眼下には城の中庭で
敵に囲まれながらも必死で食い止めようとするA王子とC団長の姿が。

敵の勢力を少しずつ削るようなカタチでこらえていた赤の軍だったが、
黒の兵は卑怯にも逃げ遅れた一般市民を狙いだした。

足の悪い老父をかばいながら戦うA王子。

彼の後ろから、敵の隊長が切りかかろうとしたそのとき、Bは
一心不乱に2階のテラスから飛び降り、そのまま大剣を黒の隊長につきたてた。

敵は馬から転げおちそのまま動かなくなる。

そして崩れ去ったその後には大剣を握り締め、じっと前を見据えるBがいた。

王子にかばわれた老父は、敵の返り血で真っ赤にそまった
白の民の装束をまとい、宝物庫に眠る大剣「赤の宝剣」を掲げた
Bを見てつぶやく。


「……紅の…騎士…!!」


ナ/ウ/シ/カってレベルじゃねーぞ!!!

posted by moge at 23:09 | Comment(4) | 痛快作


この記事へのコメント
  1. それなんてナウシカ?
    って突っ込もうとしたが、本人がすでに…
    Posted by at 2007年03月14日 23:43
  2. 普通に面白そうな話だけど、まあ、Cの立場がないわな…
    Posted by at 2007年03月14日 23:55
  3. Cかませwwww
    Posted by at 2007年03月15日 01:50
  4. おもしろそう
    Posted by   at 2007年03月17日 17:45
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