泣いた赤サンタ

チラシの裏＠801板　四百二十一枚目
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＠801板

599 ：風と木の名無しさん：2012/02/01(水) 20:22:31.88 ID:uBFvd46R0
「泣いた赤サンタ」

子供達と仲良くなりたい赤サンタですが、いくらプレゼントを配ろうとしても
どの家も怪しい髭面のオヤジなんぞ家に入れようとしません
それが悲しい赤サンタは、どうすれば子供達と仲良くなれるか、双子の黒サンタに相談をしました
相談を受けた黒サンタは、自分に良い考えがあるといい、町中にいたずらをし始めました
慌てた赤サンタは黒サンタを止め、泣いてる子供達にプレゼントを配って慰めました
思いかけないプレゼントに、子供たちは大喜び、一躍赤サンタは町の子供達の人気者となりました
そうか、これが黒サンタの考えてくれたことか、と喜び勇んだ赤サンタ、家に帰ると、
早速黒サンタにお礼を言おうとしましたが、家には誰もいませんでした
代わりにあったのは、

「自分が一緒にいるとマッチポンプがばれてしまう」
「町の子供たちと、いつまでも仲良く、幸せに」

と書かれた置手紙でした

赤サンタはそれはたいそう悲しみ、空飛ぶそりにのって空を駆け、自分の半身を探し続けたため、
子供達にプレゼントを配る日は年に一度だけとなってしまったそうです

そして黒サンタは流浪の末、大陸の東のさらに海を越えた東の島国のそのまた東へと流れ着き、
そこで彼の双子を思わせる真っ赤な仮面を被り、悪い子にお仕置きをする仕事に就いたとさ