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@喪女板
510 クリスマス妄想 sage 2011/10/10(月) 02:56:57.63 ID:Z5VQX70/
フライングなクリスマスの妄想。長文だが吐き出させて下さい
去年のクリスマスイブに好きな人に告白して散々馬鹿にされ振られた喪子
イルミネーションの中、幸せに満ちあふれた人々を妬みながら自棄酒を
煽って泥酔状態で帰路につく
途中、雪の降る公園でベンチに一人座り込むサンタの格好をした男を発見
酔いと自棄になってた勢いで男に絡む
「メリークリスマースサンタさん!何やってんですかぁ。下見ですかぁ?」
男の隣に座った喪子は男の反応も見ずに好き勝手に話し出す
缶ビールを飲みつつ愚痴愚痴と一人で話してる喪子に、男は一瞥くれただけで反応しない
それでも気にせずに語り、好きな人に告白してこっぴどく
振られた事を自虐まじりに笑いながら話していた
すると男が地面に置いていた袋の中から
綺麗に梱包された小さな箱を取り出し喪子に渡す
「……メリークリスマス」
「おっ!?プレゼント!!ありがとうごじゃいます!」
勢い良くお辞儀をして早速包装を豪快に開ける喪子
中には美しいダイヤの指輪が収まったベルベットの箱が入っていた
「クリスマスにプレゼント貰うなんて子供の時以来ですぅ!
何?何?良い子にしてたから?
一年間頑張ったからご褒美くれたの!?うわぁ〜い!!!」
無邪気に喜び、立ち上がってくるくる回り出す喪子を見て男が初めて笑みを浮かべる
男も立ち上がり喪子に近付いてくる
「じゃあ、俺はこれで…」
「サンタさん!!ありがとうでござる!ありがとうでございまする!!」
酔っぱらい喪子は男の手を取り一緒にくるくる回り出す
驚いていた男だが、次第に楽しそうに笑い出しフラフラする喪子を
リードしてダンスもどきを踊り出した
操り人形のようになりながらも大声で笑う喪子
翌朝、目を覚ました喪子は高級ホテルのスイートルームで目を覚ます
布団の下の自分の体はもちろん全裸。体に昨夜の情事の痕跡もある
そして床に散乱する脱いだ服と酒瓶
隣には布団からはみ出した男の頭。背を向けていて顔は見えない
もちろん真性喪な喪子はパニクって服を着て逃げる様にその場を去った
部屋を離れて落ち着いた喪子は、左手の薬指に
昨夜サンタから貰った指輪が嵌っている事に気付く
酔っていて男の素顔は覚えていた無かったが、楽しい夢の様な
一夜の思い出にと喪子は指輪を大切に自宅の引き出しにしまっていた
511 クリスマス妄想続き sage 2011/10/10(月) 02:57:47.21 ID:Z5VQX70/
そして一年後
今年のクリスマスが近付いて来た
去年のクリスマスイブには失恋して散々だった
おまけに告白した男は同じ職場の同僚だったが、告白の事を言い触らされてしまい
知らない人にも嘲笑されるようになり耐え切れずに転職するはめになった
でも、新しい職場は仕事では喪子にやたらと厳しい上司がいる他は
人間関係も良好で居心地の良い環境だったので逆に良かったのかもしれないと
考える様になっていた
厳しい上司もそれに見合う有能さを持ち合わせているし、気付かない内に
さりげなくフォローしてくれる良い上司だ
この一年で喪子はこの厳しい上司のスパルタ教育で確実に成長していた
クリスマスイブ、喪子は昨年サンタから貰った指輪を取り出して左手の薬指に嵌めてみた
なんとなく、もしかしたら素敵な聖夜の奇跡が起こるんじゃないかと期待して
だが現実は夕方から早急に処理しなければいけない仕事が入り喪子は一人で残業していた
そこに現れる上司
夜食を持って、おまけに手伝いまでしてくれると言う
なんとか終電前に仕事を終え、気が抜けたせいか珍しく雑談をしていた
そして上司が目ざとく指輪について聞いてきた
去年のクリスマスイブに嫌な事があったが、サンタがくれたと喪子は話した
「酔っててちゃんと顔を覚えてないんですけど。生まれて初めてって位楽しくて。
この指輪を付けてたら今年も何か起こるかなって」
「まぁ結局仕事になっちゃいましたけど」と笑って締める
くだらない話してすいません。と謝る喪子に、上司は首を振った
そして上司も「去年のクリスマスイブに嫌な目に遭った」と話し出した
「人生で最悪な一日になるはずだった」と
珍しくプライベートの話をする上司に喪子が驚く
「プロポーズしに行ったら彼女は
他の男と抱き合っていた。ありきたりだがかなり堪えたんだ」
「そんな…」
「そのままフラフラと彼女の家を出て、公園のベンチで
長い事ボンヤリしてた。その内雪が降り始めた。
自分が惨めで世界一馬鹿な男だと思ったよ。
そうしたら酔っぱらった女性が近付いて来て勝手に隣に座って、
笑いながら失恋したと話し出した。
なんだか俺も自棄になって持っていた指輪をプレゼントしたんだ。
そしたら子供みたいに凄く喜んでくれて。
なんだか俺も楽しくなって馬鹿みたいに一緒に踊ったりした」
喪子は驚いて上司の顔を見つめた
「その後は一緒にホテルに行った。
生まれて初めてかと思う位楽しくて夢のような一夜だった。
……でも、起きたら彼女はいなくなっていた」
上司の手が伸びて、喪子の左手の薬指に嵌った指輪を撫でた
「最悪になるはずの夜が楽しい記憶になって、
柄にも無く彼女は天使だったのかとも思った」
上司に抱き寄せられて、喪子は混乱しつつされるがままになる
「探そうにも手がかりも無くて公園に行ったりもしたよ。
そしたら彼女はまた俺の前に現れた。
でも何も覚えていないようだったから、どうしても踏み出せなかった。
彼女には嫌な思い出かもしれないと思って」
頬に手を添えられて間近で見つめ合う
「…君が楽しかったと言ってくれて嬉しかった」
自然と顔が近付き、二人は長い口付けを交わした
その後、去年と同じホテルに泊まって二人で朝まで過ごし、
そのまま一緒に婚約指輪を買いに行った
ワムのラストクリスマスを聞いてたらこんな妄想が頭をよぎった
女性の口調がオタ過ぎるとこ除けばマジでハーレクインぽい
途中、上司の正体が分かっても
楽しんで読めた。
ドラマ化キボン。
もうちょっと書き溜めろ
みたいに思って集中できなかった
自分はハーレクインファンではないと思ってたけど、面白かった。
一年は早いなぁ。。
あーあ、フラれついでにナンパでもするかなぁ!!
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