*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart22
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@801板
299 風と木の名無しさん sage 2011/09/14(水) 20:25:33.19 ID:uvfZxYY90
さあ、踏め!
300 風と木の名無しさん sage 2011/09/14(水) 22:59:58.67 ID:9e2sXLfJO
それは突然の事だった。
昼時、畑仕事をしていたおれ達の前に厳つい顔をした役人どもが現れ
おれ達を追い立てる様に奉行所へと集めた。
奉行を含めずらりと並ぶ役人どもの姿に、すわ何事かと
戸惑うおれ達の前へと投げ置かれたのは一枚の汚れた真鍮板だった。
(絵踏じゃ……!)
泥にまみれたその表面に見える女の顔。
弾かれるように隣のヨシロウへと顔を向ければ、
ヨシロウは静かにじっとその板を見つめるばかりだった。
「前へ」
奉行の声に一人ずつ村人が板の前へと連れ立てられる。
皆心得た様に泥まみれの足で女の顔を踏みつけた。
「次」
順調に事は済み、次にヨシロウが前へと進み出る。
同心に促されるよう肩を押され板の前へとたどり着くと、ヨシロウは足を止め――跪いた。
一気に奉行所がざわめきで満たされる。
「ヨシロウ! 踏まんか!!」
思わず声を張り上げた。
「そんな板一枚ぐらい踏めっどが! おめ死にたかっか!!」
慌てた同心に背を蹴られ頭を土へと押し付けられようとも、叫ばずにはいられなかった。
「さあ、踏め!」
唇に泥を擦り付けながら尚も叫ぶ俺を、ヨシロウは
いつものあの優しい目で振り返り。
301 風と木の名無しさん sage 2011/09/14(水) 23:01:35.05 ID:9e2sXLfJO
「もうこれ以上、神には背けん」
神、とヨシロウの口から出た事が決定打となり
一斉に同心どもがヨシロウの体を地へと押さえつけた。
「離せ! 離さんか!! ヨシロウ!!」
焦りで目の前が赤く染まるようだった。
頭に乗る同心の足から逃れようと身を捩るも動かぬ体が身を裂く程にもどかしかった。
おれと同じように頭を踏まれ地に擦り付けられたヨシロウが一瞬おれへと視線を向け。
「…リョウちゃん…っ、――――」
おれの名を呼んだ後、紡いだ言葉は同心どもの怒鳴り声で
おれの耳には届かなかった。いや、実際に声に出してはいなかったかもしれない。
しかし、ずっとおれが欲しがっていた言葉だというのは、分かった。
目を見開くおれにヨシロウはいつものように力が抜けたような
間抜けな笑顔を浮かべると、慌ただしく奉行所の奥へと連れられていった。
それが、おれが見たヨシロウの最後の姿だった。
2011年10月10日
さあ、踏め!
posted by moge at 21:08
| Comment(21)
| 801
SMバカップルギャグがくるに違いないと思ったのに…
このお題からこんなお話になるなんて…
こういう展開にどうグッとくるのか、とか解説を交えていただかないと
こっちは直球でシリアスは来ないと油断してるので、
ん?どういうこと?
3の意訳:エロが見てーんだよ。わけわかんねー話書くなクズ
この本さどこ行ったら買えるんだべか
おらほうの米と野菜持って行くだよ
こういうずっしり来る系好きだ
お題から2時間足らずでこれが投下されるっておそろしいスレだ
※欄はむしろ※3が解説を必要とされているというオチか
この人の他の作品が見たいw
続きが読みたい!!
このお題からこの発想が出るなんてすごいなあ
後日談だけじゃなくて事前の物語も気になる
※3
えーっと…
※3は常連でなくご新規さんなのかなと思ったが
踏めない彼の清廉さと、それを裏切るちゃん呼びにばくばくした。
やっぱり姐さんたちはすごいなあと思うわ
ttp://mogeonna.seesaa.net/article/112619642.html
これか!
ありがとう、たぎった!
だから「もうこれ以上、神には背けん」なんだろ
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