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514 名前: 俺先輩1/2 [sage] 投稿日: 2006/08/22(火) 23:16:47 ID:fgHauTwk
私がまだリア厨の頃の話を投下させていただきます。
当時私は吹奏楽部に所属しており、
同じ楽器担当の先輩が俺女でした。
もともと俺先輩は妄想が激しく、自分は
多重人格だとか、霊がいるだとか、真偽はともかくとしても
所かまわずそういう話をなさる方でした。
私も「大変ですね」等の受け答えで
なるべく流すようにしていました。
ところがある日の練習中。
俺先輩は突然語りだしたのです。
「実は、今まで黙っていたが、俺の従姉妹に殺し屋がいるんだ…」
あぁ、出来ればずっと黙っていて欲しかった。
コンクールも近いというのにこのヘヴィーな話題。
俺先輩の暴走は止まらず、
「あ、大丈夫!殺し屋っつってもK察の犬っつーの?
犯罪者を裁くみたいな?」
内心('A`)な気分ではありましたが、気の弱い私は
「はぁ…」としか言えませんでした。
その後も俺先輩の『殺し屋武勇伝』は続きました。
生首を土産に泊まりに来た話、
何人もの男性と関わりを持ったという話、
挙げ句の果てには『殺し屋百人斬り伝説』まで飛び出す始末。
コンクール間近の夏休み、毎日のように語られる
殺し屋さんの話に時期的にもピリピリしていた私は
いい加減うんざりし始めていました。
続きます。
515 名前: 俺先輩2/2 [sage] 投稿日: 2006/08/22(火) 23:20:49 ID:fgHauTwk
そしてコンクールも一週間後に迫ったある日。
俺先輩は私を廊下に呼び出し、沈痛な面持ちで話し始めました。
「殺し屋が…死んだ…」
一瞬よく意味が分からず、ん?となりました。
必死で脳を回転させましたが
「あ…残念です…」
とだけ言うのが精一杯でした。
俺先輩の話では、殺し屋さんは最期、両手と片足を失った状態で
口にくわえた刃物で敵に斬り掛かって行ったそうです。
全米が泣きました。
というか俺先輩は泣いてました。
俺先輩は、通夜に出席なさるとの事で
部活を早退するようです。
私は俺先輩とともに、顧問の先生のもとへ
早退する旨を伝えに行きました。
正直、私は期待していました。
俺先輩は、先生にどう説明するんだろうかと。
俺先輩は、私の期待を遥かに超えた発言をしてくださいました。
「アフリカの親戚がマラリアにかかって…」
先生も直感で「深く突っ込まない方がいい」と思ったのか、
こんな理由でも先輩の早退を許可してくださいました。
その一件以来殺し屋さんの武勇伝は話題にならなくなりましたが
殺し屋さんの妹であるというMさんの天然びっくり物語が
披露される事に。
しかしこの頃から周りの人々、つまり他楽器の先輩方が、
俺先輩の話を厳しく追求し始めました。
当然すぐに回答に詰まってしまった俺先輩は、
「お前等みたいな凡人に俺や裏の世界の事がふじこふじこ!!」
と喚き散らして暴れ回りました。
私は「大変なことになった」と心配していたのですが、
ふじこ暴走事件以来先輩は比較的静かになり、杞憂に終わりました。
その年の秋に先輩方は引退され、私が俺先輩に
会うこともなくなったのでした。
長文失礼いたしました。
実は神とか仏は存在して頭のねじを締め忘れたか、
そもそもねじ穴のことを忘れていたんじゃないかと思う。
むしろギャル。
ふいたw
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