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@喪女板
271 彼氏いない歴774年 2011/07/10(日) 17:37:30.49 ID:spvwvc/+
『喪ころ』
明治末期。夏休みに秋葉原へ旅行をしていた「私」は、
同じく秋葉原に来ていた「喪先生」と出会い交流を始め、
東京に帰った後も喪先生の家に出入りするようになる。
先生は脳内彼氏と静かに暮らしており、世間との交渉は薄い。
私は大学を卒業後、実家に帰省した。
そこへ先生から分厚い手紙が私のもとへ届く。
その中の一文、「此手紙があなたの手に落ちる頃には、私はもう
此世には居ないでせう。とくに死んでゐるでせう」を見て私は驚かされる。
私は死が間近に迫った父を置いて家を飛び出し、喪先生に会うために
東京に向かう電車に飛び乗り、電車の中で先生の過去が書かれた手紙を読んだ。
喪先生は幼いころから、ブスでモテなく友達もいなかった。
なので家族にはなじられ、学校ではいじめられ、そのキモさで有名だった。
高校卒業後、唯一の趣味である漫画やアメニを封印して、喪先生は東京の学校に通い始める。
三度目の夏に帰省した折、ふいに喪先生は家族の態度が急変した印象を受ける。
家族は、喪先生の趣味全開のオタ部屋を(またエロ本が隠されていた)見て
しまったのである。そして同時に喪先生の学生時代の黒歴史も知られてしまったのである。
喪先生は家族との気まずさに耐え切れず、二度と実家に帰らない決意をして東京に戻った。
喪先生は、脳内イケメン彼氏とその友達ツンデレイケメン彼氏と一緒にぼろアパートに暮らし始め、
しだいに喪先生は、ツンデレイケメン彼氏に恋心を寄せるようになる。
同時期、喪先生の友人・Kが長年の引きこもりから立ち直り、喪先生は
Kを同じぽろアパートに住ませるように取り計らった。
Kは性に関して熱心だが、男性を遠ざけていたため最初は頑なだったが、
喪先生の脳内イケメンたちのおかげでだんだん柔らかくなっていった。
ある日、Kは喪先生にこっそりとツンデレイケメンへの恋心を打ち明ける。
Kに先を越されると恐れた喪先生は、
「ツンデレイケメンを私に下さい」と脳内彼氏に迫り了承を得る。
それを知ったKは平静を装っていたが、一週間たたずに自殺してしまう。
喪先生はKに対する罪悪感、
しまいにKと同じ道を自分もたどっているのではないかという予感に至り、
脳内彼氏の祖である作中でのキャラの死を契機に、殉死を決行した
「恋は罪悪です」よりも
「変は罪悪です」の方がしっくりきそうだなw
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