2010年08月02日

対立関係にある異国の軍人と恋するという妄想

人に言えないような恥ずかしい妄想を書き込むスレ9
tp//:yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/wmotenai/1279966317/l50
@喪女板

28 名前: 彼氏いない歴774年 [sage] 投稿日: 2010/08/02(月) 01:01:27 ID:E1BboP1R
対立関係にある異国の軍人と恋するという妄想を始めると止まらない。

相手はいわゆるエリート軍人で、異例の若さで中佐の地位についている
私は交換文化研究者として彼の監視下におかれることになったが、
実はそれはただの口実で私はていのいい人質状態なわけだ

一応研究者なので軍のどうでもいい資料ばかり置かれている
資料室におしこめられ、そこで日々を過ごす私
 
 
彼は一応忙しい立場なんだが、
生来優しい性格なのか暇を見て私の様子を見に来てくれる
しかし声をかけたりすることはなく、ただ入り口からただ私を睨むのみ

最初はただただ彼が怖く、ビクビクオドオドとした態度をとってしまったが
彼の部下である気さくなお兄さんが

「中佐はちょーっと目つきが悪いだけですからw
 あれでも貴女を心配してるんですよ」

とネタばらしをしてくれちょっとだけ気が楽になる

確かに私の立場を考えれば、鉄格子に押し込められていてもおかしくないんだが
それに比べたら信じられないほど良い待遇を受けているんだ
それ以来怖いのは変わりないが、優しく色々と気を使ってくれる彼と彼の部下の元で
本来の目的である文化研究をすすめていった

そんなある日、資料室の片隅に古ぼけた手書きのレポートを見つける
読んでみると、どうやらここではない他の国に私と同じような立場で送られた学生が
そこでの生活をしたためた日記のようだった

その学生は私と違ってかなりひどい扱いを受けていたようで
食事も睡眠もまともに取れない生活が赤裸々に書き記されている
ついつい読みふけってしまい、涙ぐむ私

「早く国に帰り、軍人になりたい。私が偉くなれば何かが変わるだろうか」

という文で締めくくられていた

しかしその分のすぐ横に描かれていた学生のサインに愕然としてしまう

中佐・・・!

なんとその日記は、あの優しくて不器用な中佐のものだったのだ

茫然とそのサインを見詰めていると、後ろでドサッという物音がする
驚いて振り向くとそこには中佐が目を見開いて立っていた

私の手の中にあるレポートをちらりと見ると、
「見られちまったな」と苦笑する彼

思っていたよりもずっと幼い笑顔に、なぜか涙があふれだす私
中佐は私が泣きやむまでずっと傍にいてくれた


29 名前: 彼氏いない歴774年 [sage] 投稿日: 2010/08/02(月) 01:02:35 ID:E1BboP1R

「ずっと探してたんだけど、こんなところにあったのか」

資料室の片隅、入れてもらったホットココアを飲みながら座りこむ
私の横に腰を下ろし、日記を懐かしそうに弄ぶ中佐
その目はどこか泣きそうで、でもほっとしたような色をしていた

「あの・・・これは」

「俺の昔の日記。本当は誰にも読ませたくなかったんだけど・・な」

そして、中佐はタガが外れたように色々と話してくれた

自分の父親がかなり地位の高い軍人であり、何不自由ない生活をしていたこと
幼いころから科学者になりたくて勉強をしていたこと
戦争が始まり、父の立場が災いして人質として他国に送られたこと
運よく国に帰ってこれたが、すでに父は戦場で死亡していたことなど

気付くと外は真っ暗になっていて、中佐は話を切り上げるように立ちあがった
私は自分の今の立場を考えて急に恥ずかしくなり、お礼を言おうと声をかけたが

「勘違いしないでくれ。・・俺は上の命令に従ってるだけだから」

と先に言われてしまう

しかしそれ以来、中佐に対する恐怖がほとんどなくなり
お互いに世間話をしたり時には一緒に食事をとるようになった

彼の科学者としての見識は一流で、畑違いながらも興味深い話をしてくれる
また私の研究結果を真面目に聞いてくれ、時には意見してくれる彼の瞳に
私はいつしか恋をしてしまった

もちろん告白などできるわけなく、一見平和な日々がすぎていく

しかしそんなことはお構いなく、世論ははどんどんと
全面戦争に向けて進んでいたのだった

情報がほとんど入ってこない私にもその緊張は伝わり、自分の命を
心配しなければいけないのだけれど中佐がいつ前線に送られるか、
そればかりを気にする私

そんなある日中佐の部下が慌てて資料室に駆け込んできて、私に軍服を差し出した

「早くこれを着て!今なら最後の電車に間に合う!!!」

あれよあれよという間に着替えさせられ、泥棒のように軍の敷地内から脱出して
大きな駅のホームにたどりつく

ホームでは私服の中佐が立っており、私の顔を見るとほっとした顔で

「国境を越えたら軍服を脱いで、向こうの軍隊に保護を求めろ。
 軍内部を知っているおまえならなら邪険にされることもないからな。」

と列車のチケットを差し出す

もちろんバレたら中佐はただではすまないだろうに、最後まで私に心配かけまいと
笑ってくれる中佐に私の中の何かが限界を超えた

最大限の勇気を振り絞り、中佐に抱きつく
筋肉質な体はすっかり冷えてしまっていて、中佐が長い間ここにいたことが窺えた

「中佐・・・!」

「・・・・喪女・・・いつか、いつか平和になったら・・その時は」

一瞬だけ私を抱きしめ返してくれた中佐の手は、次の瞬間
私の肩を掴んで引き離した

そのまま彼の部下に手を引かれ、出発間際の列車に乗せられる私
列車の窓から一瞬だけ見えた彼は泣いているように見えた

そのあと戦争が始まってしまい中佐の名前をラジオで聞くとか
戦争が終わった後退役して科学者になった中佐と再会とかいろいろあるんだけど
最期はもうおじいちゃんになってしまった彼に手を握られて

「軍人じゃなくて科学者として、君の夫として死ねることが嬉しい」

って言われるんだ

現実でボロボロ泣いてしまうぐらいこの妄想が楽しすぎる
posted by moge at 23:44 | Comment(36) | 妄想


この記事へのコメント
  1. 最期ベタすぎるだろww


    (´;ω;`)ぶわっ
    Posted by at 2010年08月02日 23:58
  2. ベタだけど最高すぎる・・・ 映画化してくれ
    Posted by at 2010年08月03日 00:02
  3. はい死んだ!私の涙腺死んだよ!

    ひととおり読んでグっときたのを堪えて、それから中佐の顔を今一番萌えてるキャラに置き換えてもう一回読んだらひぐひぐ声出るくらい泣けたよ!
    Posted by at 2010年08月03日 00:03
  4. アイーダ??
    Posted by at 2010年08月03日 00:09
  5. おい!
    再会のところもっとkwskしてください!!!!1
    Posted by at 2010年08月03日 00:13
  6. 夏コミの原稿なんだよね?そうだと言ってよ!
    Posted by at 2010年08月03日 00:17
  7. 中背で黒髪の少し影のある男か
    金髪で三白眼のドイツ軍人系のどちらで想像するか迷う
    Posted by at 2010年08月03日 00:30
  8. で、発売日はいつですか?
    Posted by at 2010年08月03日 00:31
  9. 「本当は誰にも読ませたくなかったんだけど・・な」

    ↑この「〜けど・・な」って表現って、女の子でも使うんだね。
    今まで男しか使わないと思ってたよ。
    Posted by at 2010年08月03日 01:07
  10. うわぁ…
    Posted by at 2010年08月03日 01:10
  11. いいお話なのに「喪女…」でコケたw
    Posted by at 2010年08月03日 01:16
  12. 某十二研メンツで妄想した
    Posted by at 2010年08月03日 02:04
  13. よく出来た妄想だ
    Posted by at 2010年08月03日 06:40
  14. 気さくなお兄さんも気になる…
    Posted by at 2010年08月03日 07:11
  15. なぜかTOAのジェイド想像しながら読んで萌え禿げた
    Posted by at 2010年08月03日 08:34
  16. ハガレンの大佐で妄想余裕でした
    Posted by at 2010年08月03日 08:59
  17. ヘタリアのドイツで妄想した。

    金髪軍人おいしいです(^q^)
    Posted by at 2010年08月03日 11:10
  18. キッチン・ストーリーが邪魔して
    女子で想像できなかったorz
    Posted by at 2010年08月03日 11:12
  19. ※17
    仲間だ!
    Posted by at 2010年08月03日 11:23
  20. こわもてガッシリした骨太体格、いかにも軍人らしい顔立ちなのに研究者の顔になると途端に柔和に見える、くすんだ草のような金髪と琥珀色の瞳の30台後半を受信した。
    よし! よしきた! よしきたよこれ!
    Posted by at 2010年08月03日 11:56
  21. プーチンで妄想した
    Posted by at 2010年08月03日 14:18
  22. 米21
    自分もだw
    Posted by at 2010年08月03日 15:26
  23. 米21&22
    おまえらwwww
    プーチンの幼い笑顔ってどんなのだよw
    ときめくどころか逆に怖いわwww
    Posted by at 2010年08月03日 22:58
  24. 映画化決定
    Posted by at 2010年08月04日 01:12
  25. ※21と22
    お前らすごすぎwwww

    普通にシスターで再生されたわ。
    自分だとちょっと残念だから、喪女はマリアで

    シスターかっこいいよシスター
    Posted by at 2010年08月04日 09:31
  26. 華ヤカの次男で妄想した
    Posted by at 2010年08月04日 09:51
  27. 私もシスターで。
    昔の写真バージョン。
    Posted by at 2010年08月04日 15:47
  28. ※21-22
    変な上書きされたwちくしょうwww
    Posted by at 2010年08月04日 16:43
  29. プーチンの幼い笑顔で死んだwww
    子どものときからあんな顔のプーチンの、幼い笑顔www
    Posted by at 2010年08月04日 21:18
  30. ※21-22
    駄目だ……もうプーチンにしか妄想できねぇorz
    Posted by at 2010年08月04日 21:20
  31. 「見られちまったな」が何故かクールポコで再生されて台無しに
    Posted by at 2010年08月04日 23:17
  32. >>※31
    なぁーにぃ!?
    Posted by at 2010年08月05日 00:16
  33. もうプーチンしか出てこないぞどうしてくれる
    Posted by at 2010年08月05日 09:51
  34. プーチンになった!
    もう消せない!プーチンになった!

    でもまあいいかw
    プーチンに抱きしめられたらドキドキだよね。
    色んな意味で。
    Posted by     at 2010年08月05日 23:18
  35. 米欄見るまで今年最大の萌えを感じてた
    ところが、いまやどうひっくり返しても出て来るのプーチン
    なんでこうなったw
    Posted by at 2010年08月06日 02:06
  36. 何故喪女は一番大事な所を略すんだッ!!!
    Posted by at 2010年08月06日 22:08
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