チラシの裏@801板 二百八十枚目
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@801板
414 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2010/05/24(月) 14:17:04 ID:Zy2R+4AB0
その昔の、機種別に充電器があった時代だったらもっと面白かったろうなあ
以下妄想
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「今日コンビニで充電されたんだ」
「あんな100円充電器と密室で・・・人もいるのに・・」
「しょうがないだろ、俺の電池もう寿命なんだ」
「俺が入れ直してあげます」
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俺が充電するたびに携帯さんはくたびれていく
でも充電しなきゃいけない、俺はどうしたらいいんだ
意識朦朧として、うっすら目にクマこしらえた携帯に挿入する
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最初はあんなに俺を嫌ってた(頻繁に充電しなくても元気だった)のに、
今じゃ毎晩俺にすがってくる
嬉しい反面、そろそろ寿命がきたなと悲しくなる
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機種契約一年が経ち、某キャリアのご主人様が新しい電池を貰ってくる
「携帯さん良かったですね、新しい電池」
「ああ、だけど・・・」
「なんでしょう」
「ご主人、新しい充電器も買ったみたいなんだ」
「そうですか」
思えば、そろそろくたびれてきたコード、
接続部分もちょっと具合が悪くなってきたかもしれない
電池を交換できる携帯と違って、俺は単なる消耗品にすぎない
近しい間柄ではあるけど、そのうち壊れてしまう運命にあるのは否めない
「新しい充電器は、きっとあなたによくなじんで、俺よりもっとちゃんと充電してくれますよ」
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終わりの時
もうすぐご主人が俺をコンセントから抜く
差しっ放しだったから、埃も溜まってる
それを、テーブルの上から携帯はずっと見てる
写真としても残してはくれない、だたの壊れた充電器の俺も、携帯をずっと見てる
「こっちは・・・リビングにコンセントあいてたっけか」
ん?ご主人が何か言った・・と思った瞬間、俺はコンセントから引き抜かれて意識を失った
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次に気がついたとき、俺は携帯に刺さっていた
携帯はずっと何かを頑張って処理している
カチカチと操作の音がしている、どうやらご主人はオンラインゲームにはまったみたいだ
携帯の体の熱が止まらない、次第に俺も熱くなってきた
そういえば、こうやって働いている携帯を間近で見るのは初めてかもしれない
「捨てられなかったんですね俺」
「なんか・・・ん、寝室には新しい奴がきたんだけど、
はあ、ここでゲームするのに充電器が欲しかったみたいだ」
「そうですか」
「くそ、ん、こんなじゃ電池がますます持たなくなるぞご主人」
「そうですね、俺も、熱くてたまらない」
これからは寝ても覚めても充電されっぱなしの携帯が心配だ
でも俺は、放熱の始まった体で携帯に充電し続けた
そのうち熱が溢れて、携帯は失神してしまった
次は寝室の奴が、つかれた携帯を優しく正しく充電するんだろう
ご主人があくびをしながら俺を引き抜いた
さようなら、また明日
眠る携帯を充電するのは、俺の役目じゃなくなったか
それでも俺は
暗くなったリビングで俺は少しだけ笑って、それから少しだけ泣いた
電池なんか何度でも入れ替えて、俺のところにきてほしい
いつか本当に壊れる日までずっと、俺は充電しつづけます
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要約すると、捨てられないんだよおお
2010年05月27日
機種別に充電器があった時代
posted by moge at 18:16
| Comment(13)
| チラ裏
でも充電器が捨てられなくてよかった
素晴らしいモエを有難う。
禿げ上がったありがとう
萌えすぎた
萌えをありがとううううわああああ(´;ω;`)
やめろ
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