*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart16
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@801板
949 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2009/07/14(火) 11:03:55 ID:KRfhfZNtO
魔王に育てられた勇者
951 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2009/07/14(火) 23:58:02 ID:Bcgw9YNc0
彼は世界の運命を変える力そのもの。
彼の背中に印が浮かび上がる時、彼は闇を滅ぼす強大な存在となる。
だが、闇の生け贄になれば最後、逆に闇の力を増大させてしまう。
生まれた日に両親は闇の王に殺され、赤ん坊の彼は簡単に奪い取られてしまう。
王は印が浮かび上がる時まで、よけいな考えをうえつけられぬよう、
彼を隠して大切に育てた。
人々は、彼は両親と共に殺されたものと諦めていた。
彼は何も知らぬまま、いつしか精悍な顔だちのの青年になる。
そして人の姿に化けた王だけが彼の全てだった。
「僕はとうとうあなたの背を越えました。でもあなたは昔と全く変わりませんね」
「私は歳をとらない生き物だからね」
「僕は違うんですか? あなたと僕は違うんですか?」
「お前は最近、何でも不思議がるな。これだから人間は」
王は困ったように彼の頭を撫でる。本当に大きくなったものだ。
もう間もなく、もう間もなくだ。印が浮かび上がる日も近い。
その時心臓をえぐり取れば、王は莫大な力を得ることができるのだ……。
「おいで」
と呼べば、何の疑いもなく、子供のころのように、彼は王に抱きついてくる。
無邪気な顔が王の気持ちを揺らがせる。
彼を殺すことはとても簡単だった。
それは王をとてつもなく苦しめた。
2010年05月15日
魔王に育てられた勇者
posted by moge at 14:06
| Comment(36)
| 801
続き早く頼むお願いします
…わっふるわっふる!
わっふるわっふる!
それ即ちわっふるわっふる!と!!
わっふるわっふる!なんだから
もう書くわっふるわっふるの止めわっふるわっふるわっふるわっふるわっふる
懇親の力ってどこのPTAだよ
まずは素数を数わっふるわっふるわっふるわっふる
わっふるわっふる!
今は「その日」がとても怖い。
これは自分への罰なのか。
あの日、彼の両親を殺めた罪なのか。
どうかこの子を殺さないで。
その命途切れるまで王に縋った母親の姿を思い出し、瞼を閉じた。
今になってあの女の気持ちが解る…などと。
「…馬鹿なことを…」
あの時連れ去らずに。
殺しておけば――。
今更後悔をしてところで何もかもが遅かった。
王は彼を育て。
彼は健やかに成長した。
「僕はあなた以外の存在を知らない。あなたは何者で、僕は誰なんですか。なぜあなたは僕と一緒に居てくれるのですか」
力を手にすれば同時に彼を失う。
私は…それで満足するのだろうか。
王は切なく優しく微笑むと、彼の頬にそっと触れた。
わっふるわっふる
板名からして
最初から801前提だろうが…
そうだな。過去形なんだよな、この二行は。
何を言ってるんだお前わっふるわっふる
超萌えた!!
続きが読みたいぃ〜!!
思えばそう、
当然の選択を迷ったあの日から、
無防備に慕ってくる子供を愛しいと思ってしまったあの日から、
こうなることは決まっていたのだろう。
運命を変える刃は悪しき魔王の喉元へ。
当然の結末ではないか。
これ以上となく出来すぎた、美しいエンディングだ。
私には分かっていたはずだ。
背中に印がある人間を人の王が血眼になって捜していることも、
探し出された人間が、勇者として祭り上げられることも、
やがて私を殺しに来ることも。
…魔王を倒した英雄が、この先の人生を保障されることも。
ゆっくりと迫ってくる死を感じながら、
それでも彼を逃がした選択に、後悔はなかった。
そもそも長く生きすぎたのだ。
奪ってきた命を悔やむほどにも、私は弱ってしまった。
これ以上醜態をさらす前に、年寄りはこのあたりで舞台を降りた方がいい。
青色の血で染まった英雄が、仰向けに倒れた私を見下ろしていた。
暗い城に隠していたときよりもずいぶんと逞しくなった気がする。
背も伸びた。前髪のずいぶん伸びている。
目が悪くなるから切れと、何度も言ったろうに。
「あなたは僕を殺せたはずなのに」
愛しい我が子は、何故か泣いていた。
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