2010年05月15日

魔王に育てられた勇者

*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart16
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/801/1239096570/l50
@801板

949 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2009/07/14(火) 11:03:55 ID:KRfhfZNtO
魔王に育てられた勇者


951 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2009/07/14(火) 23:58:02 ID:Bcgw9YNc0
彼は世界の運命を変える力そのもの。
彼の背中に印が浮かび上がる時、彼は闇を滅ぼす強大な存在となる。
だが、闇の生け贄になれば最後、逆に闇の力を増大させてしまう。
生まれた日に両親は闇の王に殺され、赤ん坊の彼は簡単に奪い取られてしまう。
王は印が浮かび上がる時まで、よけいな考えをうえつけられぬよう、
彼を隠して大切に育てた。
人々は、彼は両親と共に殺されたものと諦めていた。

彼は何も知らぬまま、いつしか精悍な顔だちのの青年になる。
そして人の姿に化けた王だけが彼の全てだった。

「僕はとうとうあなたの背を越えました。でもあなたは昔と全く変わりませんね」
「私は歳をとらない生き物だからね」
「僕は違うんですか? あなたと僕は違うんですか?」
「お前は最近、何でも不思議がるな。これだから人間は」

王は困ったように彼の頭を撫でる。本当に大きくなったものだ。
もう間もなく、もう間もなくだ。印が浮かび上がる日も近い。
その時心臓をえぐり取れば、王は莫大な力を得ることができるのだ……。

「おいで」

と呼べば、何の疑いもなく、子供のころのように、彼は王に抱きついてくる。
無邪気な顔が王の気持ちを揺らがせる。

彼を殺すことはとても簡単だった。
それは王をとてつもなく苦しめた。
posted by moge at 14:06 | Comment(36) | 801


この記事へのコメント
  1. ワッフルワッフル
    Posted by at 2010年05月15日 15:02
  2. あれほど発売日を書けと!
    Posted by at 2010年05月15日 15:03
  3. ちょww早く続き続きっ!!!
    Posted by at 2010年05月15日 15:08
  4. タニス・リーあたりに書いてほしい
    Posted by at 2010年05月15日 15:13
  5. これは久々にわっふるせねばなるまい
    Posted by at 2010年05月15日 16:47
  6. これは・・・懇親の力でわっふるわっふる
    Posted by at 2010年05月15日 16:57
  7. まず949の指定がツボすぎる。この設定のアンソロ本あったら何冊でも買ってやるのに。
    Posted by at 2010年05月15日 17:44
  8. おいこら続きがないとはどういうことだ

    続き早く頼むお願いします
    Posted by at 2010年05月15日 18:05
  9. わっふるわっふる!
    Posted by at 2010年05月15日 18:23
  10. もいっちょわっふるわっふる!
    Posted by at 2010年05月15日 20:29
  11. みんなでわっふるして文字書きを召喚するのはここですか?

    …わっふるわっふる!
    Posted by at 2010年05月15日 20:46
  12. 私にもわっふるさせてください!!
    わっふるわっふる!
    Posted by at 2010年05月15日 21:04
  13. 私は何度でもその言葉を唱えよう!
    それ即ちわっふるわっふる!と!!
    Posted by at 2010年05月15日 21:36
  14. やめろよこういうの、すごくわっふるわっふる!で
    わっふるわっふる!なんだから
    Posted by at 2010年05月15日 23:18
  15. おいおい、ここで呼んだって来るわけないだrわっふるわっふる!
    Posted by at 2010年05月16日 00:35
  16. こんなとこでわっふるわっふるしたってわっふるわっふる続きが読めわっふるわっふるるわけわっふるわっふる無いじわっふるわっふるゃん。
    もう書くわっふるわっふるの止めわっふるわっふるわっふるわっふるわっふる
    Posted by at 2010年05月16日 01:42
  17. ウルトラマン「ワッフル!」
    Posted by at 2010年05月16日 02:23
  18. >6
    懇親の力ってどこのPTAだよ
    Posted by at 2010年05月16日 05:55
  19. ただ一心不乱にわっふるわっふる。
    Posted by at 2010年05月16日 09:15
  20. わっふるうううううううううう!!!!!
    Posted by at 2010年05月16日 10:37
  21. 皆おちけつ!
    まずは素数を数わっふるわっふるわっふるわっふる
    Posted by at 2010年05月16日 12:31
  22. わっふるわっふるう!
    Posted by at 2010年05月16日 14:14
  23. 格子模様のついた焼き菓子!
    Posted by at 2010年05月16日 17:34
  24. うわ〜魔王様萌え〜
    Posted by at 2010年05月16日 18:35
  25. 最後の二行にとてつもなく萌えた!
    わっふるわっふる!
    Posted by at 2010年05月16日 20:36
  26. 行列ができるわっふる屋はここわっふるか?わっふる!
    Posted by at 2010年05月16日 21:44
  27. ちょっとその設定でナイトウィザードのシナリオ作ってくる
    Posted by at 2010年05月16日 22:05
  28. ドキのムネムネが止まらないわっふるわっふる
    Posted by at 2010年05月17日 00:28
  29. ホモネタにだけはしないでほしい
    Posted by at 2010年05月17日 00:35
  30. 「その日」を待ち焦がれていたはずが。
    今は「その日」がとても怖い。
    これは自分への罰なのか。
    あの日、彼の両親を殺めた罪なのか。

    どうかこの子を殺さないで。

    その命途切れるまで王に縋った母親の姿を思い出し、瞼を閉じた。
    今になってあの女の気持ちが解る…などと。

    「…馬鹿なことを…」

    あの時連れ去らずに。
    殺しておけば――。

    今更後悔をしてところで何もかもが遅かった。
    王は彼を育て。
    彼は健やかに成長した。

    「僕はあなた以外の存在を知らない。あなたは何者で、僕は誰なんですか。なぜあなたは僕と一緒に居てくれるのですか」

    力を手にすれば同時に彼を失う。

    私は…それで満足するのだろうか。

    王は切なく優しく微笑むと、彼の頬にそっと触れた。

    Posted by at 2010年05月17日 01:49
  31. うはぁぁ
    わっふるわっふる
    Posted by at 2010年05月17日 04:09
  32. ※29
    板名からして
    最初から801前提だろうが…
    Posted by at 2010年05月17日 17:14
  33. ※25

    そうだな。過去形なんだよな、この二行は。
    Posted by at 2010年05月17日 21:03
  34. *29
    何を言ってるんだお前わっふるわっふる
    Posted by at 2010年05月18日 20:47
  35. んぎゃー!
    超萌えた!!
    続きが読みたいぃ〜!!
    Posted by at 2010年05月19日 18:01
  36. >>1でも米30でもないんだが、妄想のひとつとして!


    思えばそう、
    当然の選択を迷ったあの日から、
    無防備に慕ってくる子供を愛しいと思ってしまったあの日から、
    こうなることは決まっていたのだろう。

    運命を変える刃は悪しき魔王の喉元へ。
    当然の結末ではないか。
    これ以上となく出来すぎた、美しいエンディングだ。



    私には分かっていたはずだ。
    背中に印がある人間を人の王が血眼になって捜していることも、
    探し出された人間が、勇者として祭り上げられることも、
    やがて私を殺しに来ることも。
    …魔王を倒した英雄が、この先の人生を保障されることも。



    ゆっくりと迫ってくる死を感じながら、
    それでも彼を逃がした選択に、後悔はなかった。
    そもそも長く生きすぎたのだ。
    奪ってきた命を悔やむほどにも、私は弱ってしまった。
    これ以上醜態をさらす前に、年寄りはこのあたりで舞台を降りた方がいい。


    青色の血で染まった英雄が、仰向けに倒れた私を見下ろしていた。
    暗い城に隠していたときよりもずいぶんと逞しくなった気がする。
    背も伸びた。前髪のずいぶん伸びている。
    目が悪くなるから切れと、何度も言ったろうに。


    「あなたは僕を殺せたはずなのに」


    愛しい我が子は、何故か泣いていた。
    Posted by at 2010年06月15日 01:40
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