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@801板
318 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2010/04/27(火) 07:42:02 ID:O7CiM57mO
関係ないのはアドバルーンですよ
319 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2010/04/28(水) 21:52:04 ID:SJcdDfHMO
アドバルーン見張りのアルバイト、ご存じですか?
デパートの屋上などでアドバルーンが飛んでいかないかを見張るだけの
シンプルなお仕事なのですが、この見張り人にバルーンが惚れてしまわない保証は
あるでしょうか。
見張り人にとってはただのアルバイトなので、
バルーン自体には何の感慨も持たないかもしれません。
しかしそれでも……いえ、だからこそ、バルーンは日がな一日無感情な目で
自分を見つめる見張り人に、どうしようもなく惹かれてしまうはずです。
めまぐるしく入れ替わる人々を挟んで、唯一変わらずに向かい続ける彼ら。
バルーンから話しかけることはかなわず、また見張り人も決して彼には話しかけません。
ただ彼をまっすぐに捉えるだけのその瞳に、バルーンはますます悶々とします。
挙げ句、「いっそ風に吹かれて飛んでしまえばこの人の気を引けるだろうか……」という
痛ましい冒険心と、「いや、自分の我が侭でこの人を困らせるわけにはいかない」という
けなげな良心とで板挟みになり、バルーンの心は長い一日をゆらゆらと揺れ続けなければ
ならないのです。
それでも結局思い切れないままに日は沈み、見張り人は帰ってしまいます。
後悔先に立たず、夜灯かりの点き始めた街をどれだけ見回しても、今や豆粒のように
小さくなった見張り人は見つけられません。
失意の中、バルーンは店の人間に乱暴に引き下ろされます。
抜けていく空気とともに、見張り人への想いまで暗い空に消えてゆきそうで、
バルーンは悲しみに身を萎ませるのです。
アドバルーンの幸せを願ったの生まれて初めてなんですけど
それは違う。既に完成されている
※seesaaが重い時は反映されるまで時間がかかります。