人に言えないような恥ずかしい妄想を書き込むスレ7
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@喪女板
70 名前: 彼氏いない歴774年 [sage] 投稿日: 2009/08/12(水) 05:12:22 ID:2mxQCFl6
喪子には何個か上の大好きな幼なじみの青年がいる
ふざけあったり悪戯されたりしつつも誰よりも喪子を信じ、助けてくれた彼
喪子は彼の誕生日に告白しようと決めていた
しかし誕生日当日、彼は過去と決別し夢のために東京へ行くことを知ってしまう
夕暮れの帰り道、幼なじみはいきなり喪子を抱きしめる。
「喪子が好きだ。押し込められるような生活の中で、喪子だけが俺の救いだった。
お前の隣に、俺以外の誰かがいるなんて耐えられないんだ、喪子……!」
切なく情熱的に囁かれる愛の言葉。
けれどあんなに欲しかった言葉なのに、喪子は少しも喜べない
実は喪子は病気を発症していたのだ。
それは日常生活には差し障りないが医療費が高く、生命の危機を孕んだものだった
彼が夢を追うことを決めたのなら、自分の一緒にいたいという思いはワガママだ。
幼なじみには何も憂うことなく、未来だけみていって欲しい
―――彼の新しい門出に、自分みたいな枷なんていらない
喪子はその思いから、彼を手酷く振ってしまう
心に穴が開いたような喪子。
上京する幼なじみの見送りもできず、何日も
放課後をぶらぶらと夢遊病のように時間を潰す
気づけば喪子は巨大小林幸子人形の前にいた
彼と幸子人形をみて騒いだ日を思い出した喪子は、
ついに誰にも言えなかった思いを幸子人形にぶつけてしまう
止まらない涙。
その喪子の涙をそっと拭う固い指
彼女を慰めたのは、目の前の動き出した巨大小林幸子人形だった
すっくと立ち上がった小林幸子は、しゃもじを放り出し
泣いている喪子を掌で優しく包むと夜の新潟を走り出す
驚き困惑した喪子が、どんなに暴れようと幸子は彼女を離さない
高速にのったとき、ついに幸子の思惑に喪子は気づいた
(小林幸子は、東京へ向かっているんだ!多分…………私のために!!!)
71 名前: 彼氏いない歴774年 [sage] 投稿日: 2009/08/12(水) 05:14:28 ID:2mxQCFl6
(続き)
おりしも北九州に台風十三号が上陸していた。
東京へ近づけば近づくほどひどくなる暴風雨
喪子はたすきでくるまれ、幸子の両手で
雨が一粒も入らないようにみっちりガードされている
けれど幸子は違う。
雨、風、飛んでくる障害物、車にぶつかり
幸子の体がまた一枚、また一枚と少しづつ剥がれ飛んでいく
あんなにキレイだった割烹着も泥まみれだ
「やめて、幸子!あなたが壊れてしまう!!
いいの、私は彼の重荷になりたくない!あの恋を諦めたんだよ!」
しかし幸子の目は喪子の言葉を信じていない。見据えているのは前だけ
それでも制止しようとする喪子の頭を、幸子の親指がふわりと撫でた
(……自分は、今までこんなにひたむきに何かをしようとしたことがあっただろうか)
(彼に、話すことも、一緒にいることも、努力もしようとしなかった。諦めてた)
(だって自分を誤魔化す方が、私も彼も傷つかずに済むから)
(幸子は、分かってるんだ。誤魔化せるはずなんてないこと)
(忘れるなんてできない)
(……だって今でも、こんなに胸が熱くて切ないんだよ……!!)
喪子は子供の頃みたいに嗚咽も殺さず泣き続けた。
幸子は歩みを止めずに高速をひた走る
海から朝日が昇る頃、ついに東京が見えてきた
しかし満身創痍の幸子の前に、バリケードが立ちふさがる
騒ぎを聞き駆けつけた自衛隊だ
攻撃されれば幸子の体は耐えきれない。
二人は説得を試みる
しかし喪子を降ろすための手の動きが場に恐慌をおこした
遂にパニックになった一台の戦車が幸子をねらう
当たる、と確信した瞬間。
弾は全て防がれた。ふせいだ電柱。電柱を持つ合金の掌。
二人を庇う広い背中はまさしくお台場のガンダムだ
ガンダムはゆっくりと近づいてくる
すると幸子は大事な物のように丁寧に喪子を巨大ガンダムに手渡した。
喪子が掌に無事についたのを確認する
人形の顔は変わらない。
そのはずなのに喪子には幸子が幸せそうに微笑んだように見えた。
つい自分も幸子にむけて微笑む
その瞬間、幸子は安心したかのようにぼろぼろになって崩れていった……
自衛隊を飛び越えたガンダムの手により、お台場に着いた喪子
ゆっくり降ろされるとガンダムが元いた位置には、眠れない夜を過ごした体の幼なじみがいた
喪子は今度こそ彼を見つめる
握りしめた手の中には幸子のたすきの破片
そう。あきらめないことを、幸子が教えてくれたのだ
喪子は涙を拭うと自らの足で大地を踏みしめ、幼なじみの元まで走っていくのだった―――
巨大な物ってなんで動かしたくなるんだろうね
2009年08月13日
幸子は分かってる
posted by moge at 12:17
| Comment(38)
| 妄想
この一行は今まで経験したことのないトリップ感覚をもたらした。
自由すぎんだろwwwwww
なぜに幸子人形なぜに割烹着なぜにガンダム
多分年末に紅白見るたびにこれ思い出すんだろうな…
あの巨大な幸子か
タイトル「SACHI〜約束の幸子」で映画化すべき
これからは彼女の前を通りかかるとき、胸に熱いものが込み上げてきそうです
まさか「気づけば喪子は巨大小林幸子人形の前にいた」なんて
文が目に飛び込んでこようとはwww
じゃねえよwww
どうしてくれるwwwww
ガンダムは巨神ゴーグに脳内変換された
よしいける
母ちゃんご飯お代わり
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