2009年05月16日

男装の麗人

人に言えないような恥ずかしい妄想を書き込むスレ6
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/wmotenai/1241285942/l50
@喪女板

75 名前: 彼氏いない歴774年 [sage ] 投稿日: 2009/05/14(木) 00:56:01 ID:E3upTzQC
深夜につき妄想大暴騰してとまんねえ

昭和の男装の麗人ネタ
微妙に下。

時代は開戦直前。
喪上川は海軍の男装士官。

下の名前も顔立ちも中性的。
混血ですらりと背も高く(日本人比)貧乳、フワフワした髪を短くして撫で付けている。
見た感じ二枚目。

さる駐在武官の娘で、秘密に関わってしまい、
外国の機関から守るため軍に隠匿されている。(理由は適当)
そのため性別を偽り、気象観測の士官として、海軍航空隊に所属していた。
成りは眼鏡の優男で、叩き上げやベテランには頭が上がらない毎日。

そんな喪上川少尉を気にかけるのが、戦闘機パイロットの日比谷大尉。
腕は確か、朗らかで飄々とした日比谷大尉は喪上川に会っては絡み、
何かと飲みに連れ出し、酒を飲んでは絡む。
喪上川も日比谷大尉を憎からず思っているが、自分の正体だけは明かさずにいた。
 
 
そんな折、喪上川たちの気象班には、
北は千島から南太平洋まで、太平洋中の気象情報が集まりだす。
各地域の気圧や風向、天候の集積、分析が命じられる。
時を同じくして、日比谷大尉もまた、いつもとは違う訓練に励むようになっていた。
喪上川が見る日比谷大尉は、時折何かを思うように真剣な顔をする。


76 名前: 彼氏いない歴774年 [sage] 投稿日: 2009/05/14(木) 00:56:53 ID:E3upTzQC

やがて、気象班では分析したデータを基に、ある地点への最適な航路を割り出していた。
その地点は、あの国の南の島の領土―――

基地全体が、肌を刺す緊張を帯びてきた初冬の日。

「なあ喪上川、ちょっと付き合えよ」

久々に強引に日比谷大尉に連れ出されたのは、いつもの飲み屋。
海軍の制服、白い詰め襟に金ボタンの日比谷大尉は、見違えるように凛々しい。

「頼みがある」

日比谷大尉は周囲を見渡すと、そっと喪上川に囁く。

「下の毛、少しくれないか」

酒を吹き出しかけた喪上川は慌てふためく。

「はっ・・・毛、ってあの毛でありますか」

酒のせいだけではない、日比谷大尉の耳までも赤い。

「お前しか頼めないんだ。『処女』の毛でツキが回ってくるって言うじゃないか」

「日比谷大尉――」

言葉に詰まる喪上川に、日比谷大尉は尚も頼み込んだ。

「頼む。お前のことは口外しないから」

(日比谷大尉、気づいていたんだ…)

真剣な面差しで喪上川をみる日比谷大尉に、目が逸らせない。

「最後に一押し、この大勝負に勝負運が欲しい」

翌朝、飛行服を着て基地の中を歩く日比谷大尉に、喪上川は駆け寄った。

「日比谷大尉、これを」

折り畳んだ小さな紙切れを差し出す。


77 名前: 彼氏いない歴774年 [sage ] 投稿日: 2009/05/14(木) 00:59:57 ID:E3upTzQC

日比谷大尉は、その紙切れに包まれた、ざらっとした感触を指先に確かめた。
そして、赤面する喪上川を見てニヤリと笑う。

「勝ってくるよ」

踵を返し、片手を挙げた日比谷大尉に、喪上川は敬礼した。
きっと時の風が、吹きますようにと祈りながら。

航空母艦に向かって、編隊が飛んでいくのを喪上川はずっと見送っていた。


短くまとめる才能なくてごめん。なんかもういろいろごめん


78 名前: 彼氏いない歴774年 [sage] 投稿日: 2009/05/14(木) 07:02:27 ID:aEMHX1y8
>>76
ハッピーエンドにしてくれえええええええ!朝から泣きそうだ!


79 名前: 彼氏いない歴774年 [sage] 投稿日: 2009/05/14(木) 11:42:43 ID:Ga3WxCUP
>76
そ、それで帰ってきたんだよね?
むしろ終戦後に二人で幸せになったんだよね?!


80 名前: 彼氏いない歴774年 [sage] 投稿日: 2009/05/14(木) 13:28:27 ID:FCU2VG//
>>76
ハッピーエンドの妄想をわっふる!!!(´;ω;)ブワッ


83 名前: 彼氏いない歴774年 [sage] 投稿日: 2009/05/14(木) 21:31:23 ID:AFruBOjd
>>77
無事帰って来た後、

「実は…下の毛は恥ずかしいので腋毛だったであります!」

で足ズッコケというお笑いエンドだといいな。


84 名前: 彼氏いない歴774年 [sage ] 投稿日: 2009/05/14(木) 22:34:12 ID:E3upTzQC
おお、こんなにレスありがとう。でも脇は勘弁www
一応こんな感じにワッフルしてみた
文才なくてすまん


昭和十五年七月。

かって南太平洋の覇者だった日本軍は、沖縄すら失陥していた。
連日特攻機が沖縄沖へと向かう。

歴史的大敗のミッドウェー海戦から生き残った日比谷大尉は、
数少ない手練れとして防空のため連夜出撃していた。

だが、既に戦闘部隊は全ての手を使いつくし、パイロットは皆乾ききって力ない。
最後の戦闘部隊は、特攻部隊になろうとしていた。
日比谷大尉もまた、喪上川少尉に力なく微笑むだけだった。

若いパイロットが沖縄沖へと飛び立っていく。
隣に佇んだ日比谷大尉に、喪上川はぽつりと呟く。

「もう晴れなんか、無ければいいのに」

焼き付くような、憎いほど青い空。
大気は乾燥し、風も強くない。
気圧は高く、この天気は暫く続くと予想された。
絶好の出撃日和だ。それが悲しい。

「そうだなァ」

「こんなに空は青いのに、私にはもう空の青色が見えんのです」

「・・・そうか」

日比谷大尉は、空を見上げて息を吐く。

「俺には青だよ。燃えるような蒼だ」

目を細めた彼の瞳に、空の色が映える。

その日出撃した日比谷大尉の機は、
発動機故障の無電を最後に、航路から永遠に消えた。


そして暑く晴れた八月十五日、戦争は終わる。


同年十一月
もう階級章もない、復員服を着た細い背中が墓前に佇む。

「日比谷大尉、もうこんなに寒くなりました。あっという間です」

手向けた線香の香りが、山あいの墓地にたなびく。

「今日であの日から四ヶ月も過ぎたんですね」

墓守りを失った日比谷家の墓に、ぽつりぽつりと喪上川は語りかける。
涸れ果てた涙はもう流れないけれど、瞳に悲しみは消えない。

「今でもまだ、私には空は色のない青のままです」

ひゅうひゅうと冬風にもがり笛が響く。

「見せたかった悲しみのない空の青は、この色かもしれないのに」

応える声が、ふと聞こえた気がした。

「俺は見えるよ、望んだ空の色が」

喪上川はゆっくりと振り向いた。
その目が見開かれる。

「日比谷・・・大尉」

誰よりも帰りを待ったそのひとが、そこにいた。

「お前に色のある空を見せたかった」

沖縄沖で不時着し、恥を忍んで捕虜になったこと。
助かったからには、もう一目喪上川を見たくてそう決めたこと。
帰ってきたときには基地は接収され、喪上川は消えていたこと。


85 名前: 彼氏いない歴774年 [sage ] 投稿日: 2009/05/14(木) 22:37:32 ID:E3upTzQC

毎月、最後の出撃をした日、
墓前に手向けられる供物で喪上川が来ていることに気付いたこと。
道すがら喪上川に日比谷は語った。

「きれいな顔した海軍さんて聞いたから、すぐ判った」

語る日比谷の瞳にはまた、明るさと力強さが戻っている。

「勝負には負けたが、命は拾った。俺は幸いだ」

その手には、ぼろぼろになったあの紙包み。
あの日のように赤くなった喪上川は、思わず目を逸らす。

不意に憂いるような顔で、日比谷は喪上川に問うた。

「捕虜になった俺を軽蔑するか?」

「いいえ」

「空の色は、見えるか?」

「こんなにきれいな青を、生まれて初めて見てます」

抜けるように晴れた硬い冬の青は、しかし青磁のように美しい。

「家、上がっていけよ。茶ぐらい淹れる」

「ありがとうございます」

「そのままずっといればいい」


もう色々とごめん


87 名前: 彼氏いない歴774年 [sage] 投稿日: 2009/05/14(木) 23:09:33 ID:gtI+8nkH
うわあああああん!!!!!
良かった…。うう…どうかどうか幸せにね!



麗人 2009年 05月号 [雑誌]
posted by moge at 15:19 | Comment(30) | 妄想


この記事へのコメント
  1. 昭和二十年七月
    Posted by at 2009年05月16日 15:43
  2. ※1
    ヤボと思いつつもこれは気になった
    Posted by at 2009年05月16日 15:47
  3. うわあああああああん日比谷大尉ー!!
    よかったねえ!よかったねーー!
    Posted by at 2009年05月16日 16:17
  4. 二十だね、これ。
    1945の5と取り違えたと思う
    Posted by at 2009年05月16日 16:18
  5. シャドハの川島中佐を思い出して泣いたのは私だけでいい…
    Posted by at 2009年05月16日 16:27
  6. そのままずっといればいい

    Posted by at 2009年05月16日 16:33
  7. ※5
    私も一緒に泣かせておくれよ…
    Posted by at 2009年05月16日 16:46
  8. 加藤はどうした加藤は
    Posted by at 2009年05月16日 17:25
  9. 最後の麗人で萎えたのは自分だけか?
    Posted by at 2009年05月16日 17:33
  10. ノーギャス ノーウェイ ノートリガー
    Posted by at 2009年05月16日 18:00
  11. 海軍航空隊って矛盾してないか? そんなのがあるのか?
    Posted by at 2009年05月16日 18:02
  12. 米11

    ...?
    Posted by at 2009年05月16日 18:06
  13. 米11
    陸軍航空隊もありますが何か?
    Posted by at 2009年05月16日 18:18
  14. 米11
    自衛隊になるまで日本には事実上空軍はなかったんだよ
    Posted by at 2009年05月16日 18:50
  15. そのままずっといればいいとか言われてえええええええ
    Posted by at 2009年05月16日 19:04
  16. 米11
    現在でもアメリカなど空母から発艦する航空機の所属は海軍だぞ。
    Posted by   at 2009年05月16日 19:30
  17. 最後のセリフ良いなぁ……
    Posted by at 2009年05月16日 19:46
  18. 性別がバレる時のエピソードとか欲しいなあ
    って、もともと周知の設定なの?
    Posted by at 2009年05月16日 20:03
  19. 昔の小説なら、オンナってばれたら即和姦だろ。
    こんなにうぶくはない。
    Posted by at 2009年05月16日 20:11
  20. ※11
    当時の帝国軍に空軍は無かった。航空機なんてものはあくまで作戦行動を支援するための戦力と見られてたから。開戦に際して航空機による攻撃の有用性を証明した日本がそれってのが何とも皮肉だよな…
    Posted by at 2009年05月16日 20:15
  21. ※19
    別に「昔の小説」を書くのが目的じゃないからいいんだよ

    何言ってんだ?
    Posted by at 2009年05月16日 20:39
  22. 五月雨をあつめて早し、モガミガワ!
    Posted by at 2009年05月16日 20:50
  23. そのままずっといればいい

    うわあああああああ
    ちきしょおおおおお
    Posted by at 2009年05月16日 23:07
  24. ちゃんとした形で発表された物語なら間違いがあるのはまずいだろうけど、
    これは「妄想を書くスレ」なんだから、そこまで実際との齟齬をつっこまなくてもいいでしょ。

    まあ年を間違ってるのはさすがにどうかと思うけど。
    Posted by at 2009年05月16日 23:25
  25. 胸キュンが止まらんですよ
    Posted by at 2009年05月17日 00:01
  26. ああ、モガミガワになんか引っかかってたんだ
    ありがとう米22 すっきりした
    Posted by at 2009年05月17日 00:46
  27. 図書館戦争の堂上と笠原の声で再生された
    Posted by at 2009年05月17日 12:24
  28. えんだぁぁぁあああああー!
    の曲聞いてたから相乗効果で泣けた
    なんてタイミングだ
    Posted by at 2009年05月17日 15:20
  29. (;∀;)イイハナシダナー
    Posted by at 2009年05月17日 19:45
  30. 最後の台詞で萌え死んだ。
    男前すぎるやろ!!
    Posted by at 2009年05月17日 21:59
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