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@801板
279 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2008/11/27(木) 17:28:10 ID:UHjPhhMX0
さあ踏め
284 名前: 携帯からすまん、280です1/2 [sage] 投稿日: 2008/11/27(木) 19:41:25 ID:pR6IMEt2O
「お前が最後か。ふん、忠誠心が聞いて呆れるわ」
投げ出されたように転がっている石像を見ていると
目の前の男が薄ら笑いを浮かべて吐き捨てるように言った
「お前の国では、王にその身が滅びるまで仕えるのが普通であると聞いていたが…」
ふんぞり返り、手にしたグラスをぐいと飲み干す姿
あのお方とは似ても似つかない、こんな王がいる国に負けたのかと思うと涙が出る
「所詮人間なんてそんなものだ。そうだろう?王の右腕と呼ばれていた者よ」
蔑むようなその目、その目で同じようにあのお方を見たのか
同じようにあのお方に話しかけたというのか
「なんだ?随分と反抗的な目だな」
合図を受けて男の横から出てきた兵士が、無言で俺の背中を打つ
何度打たれたか分からない、その生々しい傷痕の上に鞭が降り下ろされる
だが、痛みなどとうに感じなくなっていた
あのお方が、俺が唯一この身を捧げてお仕えしようと決めたお方が、もういない
一生涯を懸けて守り抜こうとしたあのお方は、この世からいなくなってしまったのだ
「忠誠心と我が身、お前の国の兵士たちが天秤にかけた結果がこれだ」
ふん、と鼻で笑いながら足元の石像に目をやる
足跡がいくつもついて、街の中心にあった時からは想像もできないような無惨な姿
「かつて仕えた国を忘れ、私に仕えると誓うなら、その命を助けてやろう」
男の顔が意地悪そうに歪んでいく
「さあ、踏め」
我が主よ、願わくばたった一度、命令に背くことをお許しください
生き延びろと私に告げてくださった、貴方の最期の命令は果たせそうにありません
私の最初で最後の我が儘を、どうかお許しください
この世でもあの世でも、貴方に巡り会えたなら何度でも、私はお仕えいたします
そう誓って俺は石像の右手の甲に、昔と同じように忠誠のキスを一つ、落とした
踏めでよく考えられるな〜
*9*0の住人はレベル高くて尊敬する
うん、本になったの読みたい。
くっそー、誰なんだよ・・ヒントくれよー。
ゴチでした!
だからみんな苦しみながら石像を踏んだのかと。王の命令ゆえに。
それもありだな…!
やべー泣く…
それいいなぁ…泣ける
右腕の最期がいつまでも他の兵士たちの心に残って、
後々叛乱の種になるという展開もありそうだね
店頭に並ぶのはいつですか?
これから生まれ変わりな本編が始まるんですね
ハッピーエンド厨の自分涙目w
でもこういうの良いなぁ・・泣けるわ
最愛の人の敵を取るためにその屈辱に甘んじる右腕だが、その冷酷な仮面の裏に隠れた寂しさに触れてしまう…
やがて決して惹かれてはいけぬ相手と知りつつも、惹かれ合う右腕と悪の王
しかし右腕が愛した王を慕っていた民と兵士達によって反乱が起き…
まで想像してしまった私は異端ですか(´・ω・)
うーむ
叛逆の時、
「我らは誰一人王の命を違えてはいない! 右腕様は我ら全員の心に生きている!」
とか見栄を切るんですね、分かります。
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