@801板
925 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2008/11/25(火) 13:00:41 ID:yxJMInWJ0
「彼に出会ったものには幸せが訪れる? そんなの嘘っぱちだね。
確かに僕の家族はこの旅人のおかげで救われはしたけれど、彼の去った後、
僕の心はからっぽの虚ろ、残されたのは何とも言いようのない喪失感だけだった」
「雪の中に祈り伏す長身に、天よりの使者かと私は目を疑いました。
勿論そんなことはなく、彼は人間でした。非常に魅力的な人間でした。
埋もれていた黒縁眼鏡を手渡すと照れくさそうに礼を言い、
『これを無くすわけにはいかないんだ。なんたって、僕のトレードマークだからね』
そう微笑んだ優しい瞳に、私は主の祝福を見たのです」
「ひどく暑い日だったよ。
ゆらゆら立ち昇る陽炎が奴のシャツの縞模様をぐねぐねと歪めていたのを覚えている。
見た目は針金のような優男がバックパックを平然と担いだ上、さらに紐でくくった
儂の大荷物を小脇に抱えて闊歩していくんだ。
驚いたね。ジーンズをはいた足でコンパスみたいに歩いていく後ろを
儂は苦笑しながら付いて行ったよ」
「旅人であった彼に私は尋ねた。
君は何を探して旅をする?
ベッドの中で彼は答えた。
『君と同じ物を』。
それは間違いだった。
何故なら私は彼に出会えたのに、彼は去っていってしまったから。
愛を求める旅路に終わりなどないのだろうか」
Wally、Wally、Wally、Wally!
もう一度、君に会いたい――――ウォーリーを、探せ。
新ウォーリーのふしぎなたび
「でも、気付いちまったんだよなぁ、俺が、いや、世界の全てが糸で結ばれててさ、なんだかんだ結局この世界をグルグル回るしかないって」
「でも俺はそれでも良いと思ったんだ。お前と反目せざるを得ないのが俺の運命なら、それはそれで良いさ。俺は自分の役割を演じるさ。精一杯でかい音を立ててさ。何度だってお前とかち合ってやるさ。この運命の糸が切れるまで……」
―――アメリカンクラッカー
旅人の声が賢雄さんで聴こえたwww
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