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352 名前: 風と木の名無しさん [sage ] 投稿日: 2008/07/08(火) 14:47:55 ID:goDARqVK0
某P社からもらったオーブントースターは15年選手。
マイコンの組み込まれている当時は最新式のものだった。
冷凍したパンが焼けたり、強・中・弱で何分焼くかとか微調整が出来るし、
スイッチが入ったり消えたりするとピッと言って教えてくれる。
物理的なシステムのタイマーが終わったら鐘がチーン!となるやつじゃなくて
電子音が鳴るのがすごく新しかった。
大学に入ってやむを得ず一人暮らしになったとき、一緒に来てもらった。
大陸に行っていたときはお家で留守番してもらったけど、ずっと一緒にいる。
「パン焼けましたよ!」
「お揚げ、焼いてあげました!」
なんて感じに電子音が愛しく聞こえていた。
一人暮らしには欠かせないかわいいオーブントースタ。
そんなオーブントースタは最近、妙におしゃべりになった。
パンも焼いていないのに「ピピピピッ」とパンが焼けたことを知らせたり、
スイッチが入りました「ピッ!」とか言う。スイッチが勝手に入ることは
ないけれど、なにやらブツブツ言っているようだ。
気分が凹んでいると、その音がやたらと良く聞こえる。
機械だから、頑張って!とかそういうことは言わないんだろうけど
なんとなく、慰められる。振られた日は、特に。
ひとりでうるさいオーブントースタに
「一人じゃないんだよ!」
と言われている気がする。
妄想だけど、頑張れる。
たぶん電源スイッチが勝手に入るようになったらお別れだ。
もうちょっとだけ、一緒に頑張ろうね。
ありがとう、オーブントースタ。
心中したいほど愛してるのならしょうがないか
30年以上現役で頑張ってる。温度設定の目盛りは「低・中・高」のみw
火加減とか癖も知り尽くしてて、もう他のオーブンは使えない。
投稿者の人柄がとても良いね!
素敵な話だ。
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