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207 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2008/06/21(土) 20:45:41 ID:F3nT0Cl40
○月○日
来た。そろそろだろうと予想はしていたから驚きはしなかった。
主人の年齢、成長からして、当然のことだ。
女子の場合は、赤飯を炊くというが、本当だろうか。
男子ならどうするのだろう、白米の飯なら、毎日のことだが。
とにかく、主人と僕は大人になったということだ。
神様、ありがとうございます。
○月○日補足
とんでもないことになってしまった。憂鬱だ。
就寝時、いつものようにパンツの中で憩っていると、
右手君がやって来た。普段と様子が違っていた。
やあ、と挨拶すると、いきなり鉄拳を喰らった。
━━敬語を使え、へたれブナシメジ。おれは訓練教官の右手軍曹だ。
今後、許可なく無駄口を叩く事は許さん。だが、質問されたら返事をしろ。
返事は「はい」か「いいえ」だ。わかったかッ!
どうなっているのか、何を言われているのかわからなかった。
右手君は、気が違ってしまったのではないかと心配で僕は怖かった。
━━返事をしないか! 鈴口から有刺鉄線を突っ込んでグチャグチャに出し入れして欲しいかッ!
カリ首を絞められ、気が遠くなりかけた。
━━返事は「はい」か「いいえ」だ。わかったかッ!
━━はい
━━聞こえん。ジジィのしなびたしょぼくれまらの方がよっぽど気合が入ってる。わかったかッ!
━━ハイイッ!
━━今の貴様はゆですぎて弾けた安ソーセージにも劣るただの肉片に過ぎん。
だからおれが鍛える
━━み、右手君、なにが
━━無駄口を叩く事は許さんと言った筈だぞ、この豆ちくわッ!
過酷な夜だった。僕はもうクタクタだ。
右手軍曹の「キリーッツ!」という号令が今も聞こえるような気がする。
分かったかウジ虫!
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