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@801板
941 名前:風と木の名無しさん[sage] 投稿日:2011/04/10(日) 17:37:40.53 ID:o3ZhYpoH0
近所のお寺の堀に亀と鯉がいて、
ある日、どっかのじいさんが亀と鯉に餌をやっていた。
そのじいさんから、1mくらい離れた堀の欄干に、
カラスがとまって、じいさんをガン見してた。
どうやら「自分も餌を貰える」と思っていたらしい。
でもその寺では「ハト等の鳥類に餌をやるのは禁止」されていて、
じいさんはカラスを完全スルー。
カラスは、熱いまなざしでじいさんを見つめながら、待ち続けた。
カラスがあまりにも動かないから、1mくらい近寄って見てみたら、
「なんだよぅ。文句あんのかよぅ」という顔をして、
羽根をぷくーっと膨らませて、私を睨んでた。
しまいに餌がなくなって、じいさんは帰って行った。
カラスはとうとう、一度も餌をもらえなかった。
カラスは私に向かって「ギャー!」と一声叫んでから、
どっかへ飛んでいった。
あれって、八つ当たりされたのかな…
それにしても、間近で見たカラスは美しかった。
青みがかった濃紫色に輝いてた。
「烏の濡れ羽色」って、あの事を言うのかな。
わたしのカラス研究 (やさしい科学)